運命の最終戦スウェーデン戦で、万が一日本代表が敗れてグループ3位に転落してしまった場合、そこで大会敗退が決まってしまうわけではありません。今大会からは出場チーム数が拡大されたことに伴い、各グループの3位チームにも決勝トーナメントへ進出できる救済ルートが用意されています。
しかし、3位になれば無条件で勝ち抜けるわけではなく、他グループの動向や勝敗ルールが複雑に絡み合ってきます。今回は、日本がスウェーデン戦を終えて勝ち点4のまま3位になった場合、どのような条件を満たせば決勝トーナメントへ滑り込めるのか、その突破確率と仕組みを分かりやすく解説します。
出場国拡大で変わった各グループ3位の救済ルール
今大会のレギュレーションでは、全体のグループ数がこれまでの大会よりも増えたため、決勝トーナメント(ラウンド32)に進める枠も大幅に広がっています。具体的には、各グループの1位と2位が自動的に勝ち抜けるだけでなく、各グループの3位チームのうち「成績上位の8チーム」も決勝トーナメントへ進出できる仕組みです。
つまり、日本がスウェーデンに敗れてグループFの3位になったとしても、他のグループ(グループAからグループLなど)の3位チームと成績を比較し、上位8枠の中に入ることができれば見事に予選突破となります。そのため、試合が終わった後も他会場の結果から目が離せない状況が続くことになります。
勝ち点4での3位突破確率はどれくらいか
もし日本がスウェーデンに敗れた場合、第2戦までの貯金があるため、日本の最終成績は1勝1分け1敗の勝ち点4となります。全12グループのうち上位8チームに入ればいい今回のルールにおいて、勝ち点4を獲得できている場合の進出確率は95パーセント以上ときわめて高いです。
なぜなら、他の多くのグループでは混戦によって3位チームが「勝ち点3」や「勝ち点2」にとどまるケースが多発するためです。日本が勝ち点4を握った時点で、これらのチームを自動的にごぼう抜きできます。
勝ち点4の時の得失点差によるボーダーライン
では、万が一「勝ち点4のチームが9チーム以上」現れて数字の勝負になった場合、日本の得失点差はどれくらいあれば安全なのでしょうか。その生死を分けるラインの目安をまとめました。
| スウェーデン戦の点差 | 日本の最終得失点差 | 決勝トーナメント進出の安全度 | 状況の解説 |
| 1点差での敗戦(0-1など) | +3 | 安全圏(ほぼ100%突破) | 他グループの3位で得失点差プラス3まで届くチームは極めて稀なため、無条件で突破できるレベルです。 |
| 2点差での敗戦(0-2など) | +2 | 安全圏(ほぼ確実) | 過去の国際大会のデータを見ても、得失点差プラス2あれば上位8枠から漏れることはまずありません。 |
| 3点差での敗戦(0-3など) | +1 | ボーダーライン(他会場の結果次第) | プラス1まで落ちると、他グループの3位チームと大混戦になります。他会場の最終戦のゴール数次第でハラハラする展開になります。 |
| 4点差以上での大敗(0-4など) | 0以下 | 危険信号(敗退の危機) | 得失点差の貯金がゼロ以下になると、一気に形勢が逆転します。勝ち点4であっても、他グループの成績上位チームに抜かれるリスクが跳ね上がります。 |
このように、日本にとって最大の武器はチュニジア戦で稼いだ「得失点差プラス4」という巨大な貯金です。
たとえスウェーデンに一歩及ばず負けてしまったとしても、1点差や2点差の接戦で抑えてさえいれば、得失点差プラス3やプラス2をキープできるため、他グループの結果を待つまでもなくほぼ確実に決勝トーナメントへ滑り込めます。逆に、最も避けなければならないのは、焦って前がかりになりカウンターから3点、4点と大量失点を喫して大敗することです。
他グループの状況を含めた分析
ここで、全グループの全チームが2戦を終えた状況での分析をしてみました。
実際に今大会の全グループの消化状況を細かく分析してみると、3位のチームが勝ち点5まで伸ばしてくる可能性があるのは2グループ程度にとどまっています。
その他のグループを見渡しても、最終戦でよほどの超大国が格下に敗れるような歴史的大番狂わせが連発しない限り、勝ち点4の争いになることは確実です。つまり、日本がスウェーデン戦を1点差以内の敗戦で抑え、得失点差プラス3をキープできれば、他会場の結果をハラハラして待つまでもなく、データ上はほぼ100パーセント安全圏と言い切れる状況が整っています。
やはり先ほどの表で示したように、1点差の負けであればほぼ確実、2点差負けでもおそらく大丈夫、3点差以上はだんだんあやしくなっていく、という感じで間違いなさそうです。
3位のチーム同士で順位を決める比較ルール
勝ち点4で並ぶチームが他のグループにも複数現れた場合、どのような基準で上位8チームが選ばれるのでしょうか。ここでも明確な優先順位が定められており、以下の順番で数字を比較して上から順に決勝トーナメント進出枠が埋まっていきます。
・グループ全試合における得失点差
・グループ全試合における総得点
・フェアプレーポイント(警告や退場の少なさ)
・開幕前の最新FIFAランキング
日本は第2戦を終えた時点で得失点差が「+4」と大きなアドバンテージを持っています。もしスウェーデンに1点差や2点差で惜敗したとしても、得失点差は「+3」や「+2」をキープできるため、他のグループの3位チームとの数字のぶつかり合いになっても非常に有利なポジションに立てる可能性が高いです。
まとめ
日本代表が最終戦でスウェーデンに敗れて3位に転落したとしても、勝ち点4と現在の得失点差の貯金があれば、決勝トーナメントに進出できる可能性は十分にあります。まずは勝利や引き分けを信じて応援するのが一番ですが、新ルールによる救済ルートがあることを知っておくだけで、試合展開が苦しくなっても冷静に戦況を見守ることができるはずです。
運命のキックオフは6月26日(金)の朝8:00です。日本代表がどのような結果をたどり、次のステージへの切符を掴み取るのか、最後までテレビの前で熱い声援を送りましょう。