11月21日(水)放送の「林修のニッポンドリル」では、縁結びの聖地「出雲大社」の御利益を最も授かれるという参拝方法を紹介してくれました。
旧月の10月である神無月は、出雲大社に神が集まるということで神在月と言うそうです。というわけでその出雲大社の正しい参拝方法、その7つのポイントを早速チェック!
【もくじ】
①参拝前に「砂」を取りに行く!
出雲大社前駅で下車し、神門通りを抜けて出雲大社の入り口の鳥居に辿り着きますが、まずはここで1つ目のポイント!
この鳥居の手前で左折をし、神迎の道(旧表参道)を進んでおよそ10分のところにある「稲佐の浜」へと向かいます。
稲佐の浜
神在月に全国から神々が上陸すると言われる神聖な場所で、夕日の沈む姿は日本遺産にも認定されています。
そしてこの稲佐の浜で「砂」を拾います。
甲子園の土を持って帰るように、ここの砂をビニール袋などに入れてから、再び出雲大社へと向かいましょう。
②拝殿に行く前に、祓社で「けがれ」を払う!
出雲大社の鳥居をくぐり、参道を進むとそこは全国的にも珍しい下り坂となっている「下り参道」です。そのむかし、鳥居の前に砂丘があったために下り坂になっているんだそうですよ。
そしてこの参道をしばらく進むと、重要なポイントが右手に見えてきます。それが「祓社(はらえのやしろ)」です。
ここは、知らぬままに犯した心身のけがれを払ってくれると言われている社です。この祓社で「けがれ」を払うことが、御利益を授かるための大切な準備となります。
ここで1点要注意ポイントがあります。
一般的な神社では「2礼2拍手1礼」ですが、出雲大社では独自の参拝法があります。
出雲大社は「2礼4拍手1礼」が正式
出雲大社の大きなお祭りなどでは8拍手しますが、普段はその半分となる4拍手をするのが作法となっています。
実は明治以前は神社によって参拝方法はバラバラだったのですが、明治になり「神社祭式行事作法」で作法が決定されます。
このことにより日本全国の神社が2礼2拍手1礼に統一されましたが、出雲大社だけは2礼4拍手1礼のままだったそうです。
それでは、いよいよ拝殿です。
そこで目にする大きなしめ縄ですが、一体どんな意味があるのでしょうか?
しめ縄の意味
しめ縄は「神の世界と人間の世界の境界線」を意味を持っています。なのでしめ縄で囲われている先は、神様のいる世界ということで立ち入り禁止ということになります。
しめ縄は漢字で書くと「注連縄」で、由来は中国にあります。中国では出棺後に清めの水を注いだ縄を連ねて張り、霊魂が家に戻ってこないようにします。
その水を注いで連ねた縄、ということで注連縄という漢字になっています。
拝殿を過ぎると、国宝にも指定された「御本殿」に到着します。そして御本殿の周りを反時計に回るのですが、お次はまるで壁の様な社「十九社」へと向かいます。
③十九社にいる神様が「縁結びの相手」を決める!
十九社は、縁結びの御利益を授かるための重要な場所で、神在月に全国からこの出雲大社へとやってきた神様たちが宿泊するホテルなのです。
その神様たちが「神はかり」と呼ばれる、神様たちの会議を行い、縁結びについての議論をします。
そこで十九社をお参りすると、神様たちが「縁結びの相手」を決めてくれると言われているのです。
さらに御本殿の周りを反時計に回り、次に向かうのは縁結びの神・大国主神の父「スサノオノミコト」が祀られている社です。
そしてそこで、最初に手に入れた「稲佐の浜の砂」を使う場所なのです。
④蘇鵞社(そがのやしろ)で「砂」を交換する!
ちょうど御本殿の真後ろに辿りついたあたりで、右手に見えるのが「蘇鵞社(そがのやしろ)」です。
この蘇鵞社のみ、周囲は木々に囲まれていて境内の中で異質な雰囲気を醸し出しています。
ここでお参りをして、右手に回り込むと、縁の下に「砂の入った木箱」があります。ここにある砂は、スサノオノミコトの力が宿っていると言われるとても御利益のある砂です。
この砂を手に入れるための条件が「稲佐の浜の砂と交換すること」となります。
なのでここに稲佐の浜の砂を入れ、入れた場所とは別の場所から、御利益のある砂を頂きます。
⑤立ち入り禁止の「山の岩」を触る!
さらに出雲大社の裏には「八雲山」があり、神々が住み、力を宿した神聖な場所となっています。
しかし立ち入り禁止となっているのですが、境内で唯一その八雲山に触れられる場所が、この蘇鵞社の裏側にあるのです。
ここで山の岩を触ることで、御利益を授かることができるのです。
⑥御本殿は最後に「西」の賽銭箱から参拝する!
引き続き、反時計回りに境内を巡っていくと左手にぽつんとさみしげに存在する「賽銭箱」が見えてきます。
あまりにもぽつんとあるので、ほとんどの人が見落として通り過ぎてしまっているポイントでもあります。
御本殿は最後に必ず「西」から参拝するのが大事なポイントで、この御本殿の西にある小さな賽銭箱から参拝します。
なぜ「西」から参拝するのが大事なのかというと、縁結びの神である大黒主神が向いているのが西を剥いているのです。
なので西から参拝しないと、正面から参拝した事にならない、ということなんですね。ちなみになぜ西を向いてるのかは未だに謎で、出雲大社ミステリーとなっています。
しかし、最もロマンのある説というのを紹介してくれました。
大黒主神が西を向いている理由
出雲大社の西には稲佐の浜があるため、稲佐の浜に常陸した全国の神々を出迎えるために西向きという説があります。
さらに、御本殿を中心に反時計回りに境内を巡るというのは、ご祭神が西向きのため「失礼のないように下座から巡るべきだから」という理由だそうです。
そして神楽殿で、特大のしめ縄があります。
さらに東京、六本木で出雲大社の御利益を授かれる場所があります。
⑦東京・六本木の「東京分祠」に行く!
出雲大社まで行かなくても、出雲大社と同じ御利益があるというのがこの東京分祠です。もちろんここでも「2礼4拍手1礼」なのでご注意を。
そしてここでは「縁むすびの糸」を購入しましょう。これを肌身離さず持っていると、縁結びの御利益があるそうですよ。
施設情報:出雲大社東京分祠
東京分祠は六本木ヒルズのすぐ近くにあります。
- 住所:東京都港区六本木7-18-5
- 電話番号:03-3401-9301(9時〜17時)
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